株式会社南雲製作所様の事例を公開させていただく事となりました。是非ご覧下さい。
【目的】
・クラウドストレージをバックアップ目的ではなく主なファイル置き場として利用されている方がいる為、クラウドストレージ間でバックアップできないか検証
・ローカルのファイルサーバーやNASのバックアップ目的で利用されているクラウドストレージはランサムウェアによるファイルが改ざんが発生した場合に、改ざんされたファイルがバックアップされてしまうがこの対策として利用できないか
【検証および注意点】
1.GoogleDriveやOneDriveはユーザー毎にストレージの利用が可能だが、ユーザー毎のストレージに対して同期が可能か検証
2.S3から他ストレージへはダウンロード費用が発生するので注意
【出来上がった環境】
1.クラウドストレージ間でファイルやフォルダの同期が可能になった
2.同一ブランドのストレージ(例:OneDrive)でもRCloneでユーザー毎の初期設定をすればユーザー毎のストレージを使い分けして同期が可能
3.同期の検証なので同期先にのみ存在するファイル・フォルダは削除される
4.同期ではなくコピーも可能(コピー先にのみ存在するファイル・フォルダは削除されない)
5.削除もコマンドがある様子(未検証)
【感想】
1.RCloneはストレージを利用を可能にする初期設定が難しい
2.初期設定さえできてしまえば、同期・コピーは比較的簡単
3.クラウドストレージ間での同期が目的であれば同期を実行するパソコン(左の絵の中央のパソコン)はクラウド上にあれば良いので便利か?
4.ランサムウェア対策としては同期のタイミングで改ざんされたファイルが同期されてしまうので、対策にはならない。
※RCloneの初期設定が少々複雑でクラウドストレージ毎に記載されているサイトを利用させていただきました。
※RCloneが利用可能なクラウドストレージは今回の検証したストレージ以外にも沢山あります。